オッス!オラ、、、、ゴラッソ。今日は、トレーニーなら知ってるが、一般の方には聞きなれない、ストレッチショート二ングサイクル、頭文字を取ってSSCのお話です。
ストレッチ・ショートニング・サイクル
(SSC:Stretch Shortning Cycle)伸長-短縮サイクル
日本語で言うと、「伸長-短縮サイクル」カッコよくイングリッシュで言うと、ストレッチ・ショートニング・サイクル(SSC:Stretch Shortning Cycle)。
伸長-短縮サイクルと言うように、筋の両端に腱が存在するのですが、筋と腱が、急激に伸ばされると、中にある受容器が自動的に短縮しようとする。筋の長さが変化してない状態から縮めるよりも、伸ばしてから縮めたほうが、大きなパワーが発揮できる。
大きなパワーが発揮できる理由は
①筋力を発揮するまで の時間を短くできること
②筋を伸ばすことによって、伸ばされまいとする伸張反射が働いて筋の発揮張力をさらに高められること、
③筋の発揮張力が高まるこ とによって、筋に直列に付着している腱が「ばね」のように働き、弾性エネルギーを貯蔵・再利用できること、などがあげられる。
脊髄反射レベルの機構を利用するため、ゆっくりとした動作では、起こらないのがこのサイクルの特徴でもある。
簡単にいうと
筋肉は、ビヨーンって急激に引き伸ばされたあと、自動的に筋肉が縮もうとする力が働く。その時にもの凄い力が発揮できるって言う機構。
実は普段から、歩くときには、このメカニズムを使ってる。
サッカーのプレイ中でもガンガン使ってる。
プレイ中に使われる場面
ドリブルで相手を交わす時に、左に行くと見せかけて、踏み込んで、「一気」に右に行く。この一気にスピードをあげる、あの瞬間。
他には、キーパーが横っ飛びをする前に、一度「ギュッ」と踏み込むあの瞬間。
そんな時に使われます。
イメージとしては、ゆっくりから速く。【静】から【動】の一瞬であります。
これを向上させると
ドリブルのキレが増す。
マークを外すキレが増す。
超短距離(5〜10m)の走るスピードが増す。
キーパーの横っ飛び能力が増す。
と言う具合に、キレッキレになることが可能になってきます。
訓練方法
良く一般的に言われるのが、プライオメトリックスと言うトレーニングですが、強度も高く、一部ガイドラインでは、スクワットを体重の2倍、ベンチプレスを体重の1.5倍くらいできる筋力がないと、腱や靭帯を痛めるというガイドラインもある。しっかり筋力がついてないと、本格的なプライオメトリックスは、危険ですよーってこと。
簡単な、ストレッチ・ショートニング・サイクルを利用したトレーニング動画で紹介します。サッカーの特異性を生かしたような練習です。動画をみて、ストレッチ・ショートニング・サイクルをイメージしてください。
ポイント
- Duplo basico
- Duplo cruzado
- Unilateral diagonal
- Unilateral horizontal
- Unilateral cruzado
という流れでメニューを紹介してくれてます。
1,2は、強度が低いので、ジュニア世代、ユース世代にお勧めです。
3,4,5の「Unilateral」系は、強度が高いので、ある程度筋力が付いていなければ、ジュニア、ユース世代には、お勧めできません。
ストレッチ・ショートニング・サイクルのイメージができたでしょうか?
ジャンプ~着地と同時にまた、ジャンプ
のように、間を置かないで、ジャンプする感じです。
また、膝を伸ばし、踵を地面につけずにすることでアキレス腱のでのSSCを作り上げることができます。
このような訓練、実は、みさなん、子供の頃にやっているはずです。
そうです。「なわとび」です。
なわとびでも、ストレッチ・ショートニング・サイクルが使われてます。
実際、なわとびをして、短距離のスピードが向上した研究をされている資料もあります。
簡単な訓練なので、子供たちと一緒に遊びながらやって、能力向上してくださいねー