今では、日本中で話題になっている、日本サッカー界の至宝「久保建英選手」。名門バルセロナの下部組織ラ・マシアにいたことは、有名な話ですね。久保建英選手がどんな練習をして、どんな育ち方をして、、、、全国のいや、世界のサッカー指導者にとっては、興味深いものですよね。
ちょうど、ラ・マシアに行く前に、久保建英選手のお父さんが「おれ、バルサに入る!」と言う本を出しています。その中に、興味深いものが書かれていたので紹介しますね。
すぐためになる、サッカー上達の秘訣
ペロリンチョ、たまごちゃん、ドンパ、、、サッカーの用語とはかけ離れた言葉が著書の中に登場していました。これらは、久保選手とお父さんが、作った言葉だそうです。
いったい、これらは、なにを指した言葉なのでしょう?
ペロリンチョ
足の裏でボールを止めた状態でそこから外側に足をずらしながら進む。アイスクリームをなめるように進むイメージで名付けたそうです。
たまごちゃん
クッションコントロール、高い球をインステップやインサイド、アウトサイドでコントロールする技術。高いところから落ちてくる「たまご」だと思ってやさしくコントロールするために名付けたようです。
ドンパ
マシューズフェイントを意味する。マシューズフェイントとは、相手の右側に抜きたいときに、左足で一度踏み込み、相手の意識を左側に向けさせて、右のアウトサイドでボールを右側に押し出して抜く技。左足で踏み込む時、相手を騙すには、「どん」と音がするくらい勢いで踏み込むこと、ボールを右足で押し出すときには、「ぱっ」と空中に飛び出すくらいの勢いで動けとの意味で付けたそうです。
これらの言葉を、子供に分かりやすいように作り、一緒に考えたそうです。
解剖生理学的に
特に「ドンパ」に注目してください。
現象を意味している「擬態語」です。
結論から言うと、この擬態語は、動作を覚えるのにとても効果的な方法なのです。
擬態語
擬態語の中に、にゃーにゃ―、ブーブーがあります。幼児期は、にゃーにゃーを猫と認識し、ブーブーを車と認識します。擬態により大脳にある聴覚野と言うところから、猫とにゃーにゃ―を繋げることによって、記憶するのです。記憶したものを表出するのは、大脳の運動野と言うところから、口の筋肉や声帯を使って表出するのです。聴覚野を利用した、フィードバックなのです。
実際、聴覚野が障害された幼児は言語機能の発達が遅く、言葉を発すると言う運動機能が低下してしまいます。聴覚野と運動野は非常に密接にかかわりあっているのです。
脳の機能とサッカーの話の過去記事はこちら
プロ野球界のレジェンドでも
プロ野球界のスーパースター「長嶋茂雄」氏も監督時代は、「腰をバーンと」や「腕をスパっと」などのように、本人は、意識していないと思いますが、動作の表現を音で伝えてました。きっと、小さいころから、そのようなイメージでやってこられたのでしょう。体と脳が一番覚えやすいやり方を、スーパースターは、体に染み込ませてきたのです。
提案
僕もこれらを元に、わが子に実践したところ、ペダラーダを5歳くらいで試合で使えるレベルになりました。
ペダラーダは、俗に言うシザースフェイント。ブラジル人は、大概、ペダラーダと言ってましたので、うちでは、この呼び名が定着していました。またTVでも子供が大好きなネイマールがペダラーダと言っていたのを子供が覚えてたので、すんなり、頭に入ってきてくれたので、ペダラーダで覚えてもらいました。
そのペダラーダを短縮して「ぺら」。ペラペラ足を動かし、ボールをまたぐので、ペラペラと言う擬態語を使いました。
まずは、自分が子供の前で擬態語を発しながら実践し、これが、「ペラ」と言うのを覚えてもらって、ネイマールなどがしている動画を見せて、脳の中で繋げてもらいました。
動きを覚えたら、対人で使ってみる。次に試合で使うと言う作業です。
皆さまも、子供とのサッカーの時間で擬態語を使って、色々な動きの習得を心がけて、遊んでみたらいかがでしょうか?
チーム指導をしてる方も、うまく擬態語を入れて練習してみては、いかがでしょうか?
脳の部位、聴覚野を利用てサッカーの技術習得にて、上達スピードに変化が表れるかもしれません。ぜひチャレンジしてください。