学年が下になればなるほど、ドリブルの際、顔が上がらない現象が起きてしまう。試合経験が浅いので、顔を上げる必要性に気づいてないので、ドリブル中、顔を上げない、ルックアップできない。高学年になるにつれて、試合経験が多くなるので、ルックアップの必要性に気づいてくるのですが、そういう練習をしてない子供たちは、ルックアップする勇気もなく、ルックアップしたとたん、あたふたあたふた、してしまう光景をよく見ます。
難しい足技をマスターするよりも、ルックアップをマスターしたら、難しい足技なんて必要もなくなるのは、事実です。
顔を上げるのも「技術」
顔を上げることが出来なければ、パスも適当になる、スペースも見つけられない、良いことは、ないです。ずっと上げ続けるのは不可能なので、見れるときにより多く周りの状況を確認させる作業が必要になってきます。世界のトップ選手は、
90分間で500回首を振ると言われています。ジュニア年代の子供たちは、どれだけ周りをみているのでしょうか?データはありませんが、ジュニア世代の試合を見ていると、足元の技術が達者な子供よりも、周りを見れている子の方が、活躍できているように感じます。
キックや、難しいコネコネしたものも技術ですが、顔を上げる、ルックアップできるのも、とてつもなく重要な技術なのです。
ルックアップの練習
説明
マーカーを図のように並べます。感覚は、10m程度。4人組ほどで行います。
A、Bから同時に、真ん中のマーカーに向かってドリブルします。(図1)
真ん中のマーカーで、向かい側から来ている選手と逆の方向に方向を変えて
進みます。同じ方向へは行かないように向かい側から来る選手をしっかり見ること(図2)
その後、マーカーにいる選手へボールを渡し交代です。
ポイント
直線的なドリブルの部分では、顔は最悪下げても良いが、真ん中のマーカーの部分では、必ず顔を上げ、同じ方向へ行かないようにすること。
顔を上げなければ、ぶつかってしまうので、しっかりと相手の様子を見ること。
慣れてきたら、真ん中までは、速度を上げたドリブルを行い、真ん中では、スピードをしっかり落とす。
慣れるまでは、歩いて「運ぶ」ドリブルをしよう。
まとめ
学年が低いと、足に追い付かないようなドリブルをするので、ゆっくりのスピードからおこない、ルックアップの重要性をしっかり伝えることが大切です。年代が上がるにつれ多くの技術を習得していくのですが、こういう土台がしっかりし、クセついていないと、良い技術が生かされてきません。
そういった意味でも、土台になる技術ですので、習得させましょう。