ゴール前でシュートを打つと、なぜかキーパーのほうに飛んでいく子供たちをよく見ます。それは、やはり力任せにシュートを打つことしか考えてないからです。シュートこそ正確にキックしなければなりません。
キックのパワーは、体が出来てからでもトレーニングすることができるので、やはりジュニア世代は、冷静に狙ってシュートを打つ癖をつけることが、先決です。
セリエAの練習見学
ユベントスにジダンがいたころに、ユベントスの練習を見学しに行ったことがあるのですが、練習の最後にデル・ピエロ(Alessandro Del Piero)とジダン (Zinedine Yazid Zidane)がフリーキックの練習をしていました。彼らは、クロスバーにタオルをかけて、そこにボールを当てるというシンプルな練習をしていました。練習と言うよりも遊びですね。お昼ご飯をかけての勝負でした。彼らは、そのタオルにバンバン当てます。むしろ外した方が、お昼をおごる感じでした。
私がやると10回蹴って当たるか当たらないか、彼らは10回蹴って1回外すか外さないか、、、、、。
相当正確なキックでまるで機械のようでした。あのレベルになるまでには、相当練習した感じがありました。なにより彼らは、ほんと遊びながらやっていたのが印象的でした。
練習を練習と思わないそんなレベルでしたね。
スキルアップの為には
練習を練習と思わせない練習が私の理想です。そのほうが、ストレスも少なく、長くできるのが利点です。サッカーを長くやっている方が絶対上手くなる。厳しい練習をしすぎて燃え尽きた選手に多く出会ってきて、やはりそう思いました。ジュニア世代は特に楽しくやる。勝敗にこだわるのは、ユース世代以降で良い。その世代になると、嫌になるほど練習させられるものです。そのときこそ、サッカーの楽しさを知っている選手は、心折れずに進んでいける。
今日は、デル・ピエロ(Alessandro Del Piero)とジダン (Zinedine Yazid Zidane)が練習していた、いや遊んでいた、ものをアレンジして提案します。
的当てシュート
説明
サッカーゴールにタオルまたは、ハンガーでユニフォームなどをかける。
どの選手が一番当てたかを競う。
ポイント
低学年は浮き球を蹴るのは、難しいのでポストシュートやゴール側から転がして蹴ったりしても良い。ドリブルシュートでも良いが、距離に制限を設ける。
チームで競争をする場合は順番に蹴る。全員がポストシュート形式でやるか、ゴール側から転がしてやるか、それともそれぞれ違う形でやるかをみんなで決める。
体育会TVのような大掛かりな「的当てチャレンジ」のようなセットが無くても大丈夫。個人でもハンガー1つと服やタオルさえ持っていけばどこでもできる練習です。是非やってみよう。