走り込み不要論
サッカーを長年やってきた友人と話をする機会があって、昨日もサッカー談義で話が盛り上がったのですが、サッカーに罰ゲームのような走り込みが「要るか」「要らない」かがテーマにになりました。結論としては、「要らない」と言うことに、至りました。
私も学生の頃は、スピードをもっ強化したくて、50mを何本も走り込みしたり、持久力を強化するため1500mを鬼のように走らされたりしていました。
結果は、スピードも強化され、持久力?1500mのタイムも飛躍的に伸びました。
伸びましたが、それがサッカーに活かされてない。と言うか、活かされない。
長年サッカーをしてきましたが、ただ走るだけの練習、厳罰のような走り込みは、不必要であると感じます。(キレイなフォームを作ってからの反復練習は、必要ですが。)
SAQ
サッカーは、短いスプリントの連続で、試合時間いっぱいに平均してそのスピードを保つことが出来る能力が高い人が、良い選手の特徴である。
そもそも、スピードにもさまざまな種類があり、
Speed:スピード(重心移動の距離を時間で割り算したもの)
Agility:アジリティー(重心移動時に身体をコントロールする能力)
Quickness:クイックネス(反応する速さ。速く動きだす能力)
これの頭文字をとって、一般的には「SAQ」と呼ばれています。
サッカーでの速さ
サッカーでは、20m以下のスプリントが多い。これは、一般的に大人のデータである。少年サッカーでは、10m以下程度になるだろうか。(データを取ったわけではないので、確かではありません)
また、直線的ではなく、曲線であったり、直角に曲がったりと、ご存知の通りその動きは、数多くあります。
各選手のポジションに合わせて、動き方、動きのバラエティーも違ってきます。ポジションごとにそれぞれSAQトレーニングをするのが、大人のトレーニングの実際です。
少年サッカーでは、そんなこと必要ありません。
ポジションの適正も、変わってくる、走るばっかりの練習をしてたら醍醐味である「ボールを扱う楽しさ」も減ってきます。
なので、「SAQトレーニングをしますよ」ではなくて、ボールを扱う練習にSAQのエッセンスを取り込むことをお勧めします。
ジュニア世代は神経系の発達が著しいので、アジリティーとクイックネスは特に意識したほうが良いでしょう。この時期には飛躍的に伸びてきます。スピードは筋力との関係も多い要素です。筋力は成長期の男性ホルモンとの関係も深く関連しているので、ジュニア世代は、焦ってスピードをトレーニングしなくても良いでしょう。
これらの要素を意識した少年サッカーの練習の提案です。
3ゴール 1対1
説明
コートに通過ゴールを3つ設置します。
コートの広さは自由です。
ボールを出す人に背を向けて、対戦相手同士並びます。
ボールをボール配給者が出して、図の場合だと頭上を越えてから1対1の開始です。
3つのゴールはどこに入れても構いません。
ポイント
ゴールを3つにすることで、駆け引きの要素が含まれます。
ボールは選手の見えないところから配給することがポイントです。
また、スタート姿勢も色々変えていきましょう。エッセンスになります。
例えば、
- うつ伏せ
- 両膝たち
- 片膝立ち
- 仰向け
- 四つ這い
- 片足立ち
- SSCジャンプ(子供と一緒に出来る、ストレッチショート二ングサイクルの記事に掲載)
姿勢を変えるのは、アジリティー要素を入れる為、見えないところからボールを配給するのは、反応速度を高めるために行います。
反応が速ければ速い方が良いのですが、遅れたときの対応も重要になってきます。遅れたのに、突っ込んでいくと、怪我の原因などにも繋がります。怪我を回避することも大切であり、サッカー選手のスキルでもあります。