少年サッカー:プレイの選択肢を増やすためには
ドリブルをしているときにスペースを探す。そのためには、ルックアップ(顔を上げる)が出来ていないと難しいスキルです。まず、低学年はルックアップできません。なぜできないかを考えたときに、ボールを自由自在に扱えない。これが全てです。
思うように扱えないと、不安になるので、常にボールを見てしまう。そうなると、さっぱり周りが見えなくなります。ルックアップすることで、スペースを見つけボールを運んだり、突破したり、パスを繋いだり、シュートを打ったりすることの「駆け引き」が出来るようになるので、まずはボールを扱うことに慣れることが大切。
ボールを持って方向を変える時に大切なターンの練習の提案です。
ターンとは、進行方向とは逆方向に進路を変えることです。
基本的なターンは、
- インサイドターン
- アウトサイドターン
- 足裏ターン
- クライフターン
この4つは、完璧に出来ておいて損はないターンです。この基本的なターンが完璧に出来て、使い分けが出来てくれば、難しいターンは必要ありません。
インサイドターン
足の内側を進行方向を逆に変えるターン
アウトサイドターン
足の外側を使って進行方向を逆に変えるターン
足裏ターン
足の裏を使って進行方向を逆に変えるターン
クライフターン
インサイドターンの変形。キックするふりをして、軸足の後ろを通してターンする。
特に始めたばかりの子供たちは、インサイドターン、アウトサイドターンから習得するのが良いでしょう。
インサイドターン、アウトサイドターンの参考動画
引用 Footy14Skills
インサイドターン、アウトサイドターンは、基本中の基本です。これがしっかりできるようにしましょう。
ターンの練習
説明
3m間隔でマーカーを3つ並べ、その先にコーンを置きます。
2つ目のマーカーでターンをし、戻ってきます。…①、②
1つ目のマーカーまで戻ると、ターンし3つ目のマーカーまでボールを運びます。…③
コーンを回って、スタートまで戻ります。…④
ターンをそれぞれ
- インサイドターン
- アウトサイドターン
- 足裏ターン
- クライフターン
を使って行います。
ポイント
始めは、焦らずゆっくり行いましょう。図では、2人で行っているが、2人で行うと焦ってしまうので、慣れたら2人で行いましょう。確実に正確に出来るまでは、個人でやるのをお勧めします。
個人練習する場合は、コーンやマーカーが無くても、ペットボトルでも良いですし、目印になれば何でもよいです。
慣れてきたら競争をするのも良いですが、スピードに気を付けて練習していきましょう。スピードを上げすぎてタッチ数が少なくなる癖を付けないようにしていきましょう。
スムーズに出来てきたら、ボールばかりを見ないように、ルックアップしながら出来るようになれば、完璧です。
目的は、ターンの習得なのでスピードではありません。
習得できれば、「駆け引き」を行うのに圧倒的に有利になります。