ターンを利用してDFとの駆け引きを楽しもう
基本的なターンの練習にDFをつけて、プレッシャーをかけよう。
の前回、前々回の記事を練習したら、次は、習得した技術をDF相手に使ってみよう。
今回はチーム練習、個人練習をしたと思う((笑))ターンの練習を利用した練習の提案です。
駆け引き 2ゲート
説明
図1のように、FWとDFに分かれます。距離は5m程度。コーンで作ったゲートを2つ設置します。
どちらかのゲートをドリブル通過したら、FWの勝ち。通過したらシュートが打てます。
スタートはFWからボールをDFへパス。リターンすると同時に開始しましょう。
ポイント
小学生にこの練習をしてもらうと、皆、FWはDFに真っ向勝負。図2で言うと①の矢印の宝方向に突っ込んでいきます。間違いではないのですが、安全策を考えると、②か③のスペースへドリブルで運んだ方がDFをおびき寄せることができます。
②の方へドリブルを運ぶと、③のスペースが広がり③側のゲートを狙える。左右にボールを運ぶことでDFが付いてくることを意識させましょう。付いてきたら逆のスペースが空くことも意識してもらいます。
ボールを右へ運ぶ、DFはついてくる、そしたら、ターンして左に運ぶ。そのように、右に左にボールを運ぶとき、ターンが必要になってくるのです。
基本的なターンの練習にDFをつけて、プレッシャーをかけよう。
の記事で、
- インサイドターン
- アウトサイドターン
- 足裏ターン
- クライフターン
の4つを練習しました。これだけ武器が揃えば、鬼に金棒です。
しかし、これらを上手く使うためには、「DFの動きを感じ」、「スペースを探す」ことが必要になってきます。
どれだけ個人練習でボールを扱う技術を完璧にしても、「DFの動き」、「スペースの掌握」が出来なければ駆け引きに勝つことはできません。試合に勝つと言う、「勝ち」を大きな「勝ち」と考えると、試合の中にある小さな「勝ち」がこのような駆け引きに当たります。小さな「勝ち」を積み上げることで、試合に「勝つ」ことが出来るのです。
試合に「勝つ」為には、チーム全体が小さな「勝ち」をもぎ取らなければなりません。それだけチームで勝つことは難しいことなのです。
しかし、ジュニア世代は「勝つ」と言うことが目的ではありません。
出来なかったことを出来るようにする。そのためには、どうすれば良いか?を子供たちが考えれる力を養うことが大切です。だからこそ、より多くの失敗を経験することが必要です。
「失敗は成功のもと」
と言う言葉があるように、サッカーでは失敗して成功するほうが、遠回りしながらも、他にも色々なスキルや頭脳、心を磨くことができる。
なので、どんどん失敗して、行きましょう。
指導者側も失敗を「負」のモノと捉えず、捉えさせず、にすることが成長させていくポイントです。