寒冷療法
どうも、おは、こんばん、にちわ、ゴラッソです。最近は、高校野球の熱戦が行われていますが、ハツラツとして、一生懸命さが伝わってきて、非常に面白いですね。高校野球の記事を見てたら、球児が練習の間に、手製のアイスバスに浸かって寒冷療法をしているの記事を見ました。今では、疲労除去のために、当たり前になっているアイスバス。大昔からあった療法だったが、臨床効果に関する科学的実証が、近年まで不十分だった。科学の進歩で立証されたので、最近では、良く利用されていますよね。2002年の日韓ワールドカップで、ブラジル代表が、大会前合宿の練習の後、アイスバスに入ってった頃から、頻回にメディアに取り上げられてきたように感じます。
今日は、寒冷療法について話を発信していきたいと、思います。ゴラッソは、理学療法士なので、理学療法士からの見解で。
定義と歴史
寒冷療法は、氷、冷水、フルオロメタンなどによって、寒冷刺激を局所および、身体表面に与える療法。紀元前から用いられてきた、治療法。1950年~1970年代になると、寒冷療法は、筋スパズムの軽減や外傷直後の応急処置として、適応され、また、局所の冷却と運動を組み合わせた寒冷運動療法なども、行われるようになった。以前は、医療系のみでしたが、最近では、怪我の応急処置や、クールダウンとして用いられることが、多くなってきた。
分類
熱伝導の形態による分類
寒冷療法は、熱伝導の形態により、3つに大別される
伝導冷却法
氷、冷水などを直接または、容器に入れて冷却する方法
蒸発冷却法
フルオロメタン、エチルクロライド、エタノールなどの揮発液を塗布または噴霧し、その気化熱によって熱を奪う方法
対流冷却法
扇風機などで熱を奪う方法
一般的に行うのは、伝導冷却法である。
寒冷療法の種類
アイスマッサージ
氷で直接幹部をマッサージする。氷は使用部位に応じて種々の形状が用いられる。安くて簡便な方法
クリッカー
クリッカーに氷と塩を3:1の割合で入れ攪拌する。クリッカーヘッドの温度は-10~-15℃程度になる。ヘッドを直接患部に当てながら、マッサージをする。
アイスパック
アイスパックは、氷塊または、細かく砕いた氷片にビニール袋や専用のアイスバッグに入れ、患部に直接または濡らしたタオルの上から当てる方法である。
コールドパック
コールドパックは、丈夫なビニール袋にゲル状の保冷剤が詰められたもので、冷凍庫で-5~-15℃に冷却したものを、タオルで包み患部に当てる方法。使用後は冷凍庫で冷却することで繰り返し使用可能である。
冷水浴
氷と水を入れた容器に、患部を浸す方法で手や足部のような四肢抹消の冷却に適している。水温は2~15℃の範囲で適応されることが多い。
コールドスプレー
フルオロメタン、エチルクロライドなどを、局所に噴霧し、その気化熱で冷却する方法
持続的冷却装置
装置本体に接続したホースおよびパッドに冷却した冷媒液を循環させ、一定温度で持続的な冷却が可能な装置
極低温療法
液体窒素の気化熱を利用し、除湿した空気を-180℃まで冷却し適応する
一般的にスポーツ後の疲労除去などで、使用されてるのは、このなかでは、冷水浴ですね。また、超一流のお金がある選手なんかは、極低温療法をされていました。C.ronaldや室伏広治選手なんかは、やっているのを見たことがあります。
実際に
マシンを使って冷やすもの以外は、安価にできると思います。しかし、ここで言う、冷水浴。巷で言う、アイスバスは、大量の氷がいるので、意外に個人で行うのは難しいかと、思います。アイスパックやクリッカーなどの冷水浴以外のものは、簡単に安くできますが、基本応急処置のみの利用になってきます。
疲労除去のためのアイスバスは、チームで行うなら、ホームセンターで大きいサイズのプラスチック製のごみ箱に、皆で持ち寄って、氷を入れて、行うと良いかと思います。また、個人で行うなら、家庭のお風呂に水を張って、空いた牛乳パックに水を入れて凍らせたものを、大量に作っておいて、それを入れることが、アイスバスを簡便に作ることが可能となってくるかと思いますが、それでも、結構手間がかかります。
次回は、寒冷療法の生理学的作用を考えていきたいと思います。